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『お疲れ様です♪』
やっといつもの調子に戻った菜々美に悠も笑顔になる
「なんか変な感じだな(笑)」
『そうですね、お互い新たな一面を発見ですね(笑)』
「仕事の話終わりって言ったけど…今回の件は基本的に東に任せるからよろしく。」
『はい、わかりました。』
「せっかくだから今BELLに連絡したら!?」
『いいんですか!?』
「うん、俺もはやく予定わかった方がいいし…」
菜々美は電話をかけに部屋を出た
「東、新しくコーヒー入れてくれる!?」
「かしこまりました。」
東がカップにコーヒーを注ぐ
「ありがとう」
東は菜々美のカップにも新しい紅茶を注ぐ
『お待たせしました。
さっきの予定で大丈夫です。
契約にはBELLから担当が1人くる予定なので当日は2人で伺います。』
「わかった♪」
ふと菜々美がカップを見ると湯気が上がっている
『東サンありがとうございます。』
「いいえ、これも秘書の仕事なので(笑)」
そんな東の姿を見て
「さすが菜々美ちゃんだな(笑)」
悠が笑う
「東が初対面の人にこんなに笑顔で接してる姿初めて見た…」
「私も社長がこんなにリラックスしてここにいるの久しぶりに見ましたょ…」
『お互い様ですね(笑)
そういえば悠サンお昼食べました!?』
「食べてない…」
『やっぱり…これ差し入れです♪
よかったら東サンもどうぞ♪』
菜々美は紙袋を渡す
「なに!?」
中にはたくさんパンが入っていた
「うわ~ありがとう♪
さっそく食べよ!!
東も昼食べてないんだろ!?」
そう言って悠は東にもパンを渡す
「ありがとうございます。」
悠と東はパンにかぶりつく
「菜々美ちゃん…」
悠が言おうとすることがわかり菜々美は笑う
『ちゃんとここにいますから…ゆっくり食べて下さい。』
「ありがと♪」
もし菜々美が今帰れば、悠のもとに指示や許可を待った社員がこの部屋に流れ込んでくる
そうすれば悠と東は食事をとることも休憩することもできなくなってしまう
菜々美がいれば社員達が入ってくることはない
菜々美は紅茶を飲みながら外を眺めて待っていた
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