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受付では東が待っていてくれた
菜々美が無理言って頼んでいたのだ
これならサングラスを外した直哉に人々が気付かないうちに移動することができる
「瀬戸サン、お待ちしておりました。」
『東サンありがとうございます。』
直哉も菜々美にそって軽く挨拶をする
「ご案内します。こちらへどうぞ。」
エレベーターに乗り込んだところで東と直哉はきちんと挨拶をし名刺交換をした
「まさか直哉サンがいらっしゃるとは思っていなかったのでびっくりしました。」
「最近は経営にも関わっているので…
先ほどは騒ぎにならないよう配慮して頂きありがとうございます。」
「いえ、瀬戸サンから連絡を頂いてましたから…」
「菜々美ちゃんが!?」
『直哉サンはサングラスをかけたまま会社に入ったりするような人じゃないですから♪』
エレベーターが最上階に着き悠の待つ部屋へ向う
東が会社のドアを開けてくれた
菜々美にはガラスの向こうに一瞬悠が俯いて何かを考えている姿が見えた
すぐに悠が菜々美達の姿に気付き会議室のドアを開けてくれた
「どうぞ♪」
もういつもの悠に戻っていた
悠にも菜々美から直哉が来ることが連絡してあったことと2人が顔見知りなことが功をそうして挨拶もすぐ済んだ
東がコーヒー(東と菜々美は紅茶)を入れて席につくとさっそく契約の話になった
もめることなく契約はすぐに交わされた
「これからよろしくお願いします。」
「こちらこそよろしくお願いします。」
直哉と悠が握手をかわして契約は終わった
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