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田中と菜々美だけが残った会議室
「実は社の情報が外にもれてることがわかった…」
『えっ…!?』
「もれた情報から考えると…
うちの課に犯人がいるという結果になった…」
『まさか…本当ですか!?』
「あぁ、だから私なりに考えて信用できる佐藤、柳原、橋本、そして瀬戸にこの企画を任せることにした。」
『部長が信用できると判断した理由はなんですか!?』
「瀬戸にこんなことを伝えるのはあまりに酷なんだが…
それでも聞きたいか!?」
『はい、教えて下さい…』
「社からもれている情報はすべて瀬戸に関するものなんだ…
瀬戸が取り付けた契約がライバル社に筒抜けになってライバル社がうちより良い条件で話を持ちかけてきたと何社からも連絡があったことで情報洩れが発覚した…
他にも瀬戸の友人や仕事関係者の情報がもれてることもわかった…
まず瀬戸自身が不利になることを話すとは考えられない、それにさっきの3人も友人として名前があがっていることから考えて犯人ではないと私は考えた…」
『そうですか……。
この事実を知っている人は部長以外にいるんですか!?』
「社長と蓮社長の2人だ…
だから今知ってるのは4人になる。
このことで瀬戸が動揺したり疑心暗鬼になったりする必要はないからな…」
田中が菜々美の頭に手をポンと置いた
『ありがとうございます…』
「これはうちの社長から」
田中が菜々美に手紙を渡す
「で、これは蓮社長から…」
もうひとつ菜々美に封筒を渡す
『ありがとうございます…』
「社長もかなり瀬戸のこと心配してたからな…」
『ここで読んでいいですか!?』
「あぁ、じゃぁ俺は仕事に戻るから…」
そう言うと田中は出ていった
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