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菜々美が事実を田中から聞いていた同時刻
ホテルの1室にて
ベッドには絡み合い眠る男女
床にはたくさんの衣類が散らばり
テーブルには空けたワインボトルとグラスが2つ並んでいる
その部屋にキーを使い入ってきた男2人はその状況に驚くことなくベッドに近づいていく
「木村社長、起きて下さい!!」
部屋に入ってきた1人が寝ている木村を揺すって起こす
「もう…時間か!?」
寝ていた木村が眠そうに起きる
木村を起こしにきた男は秘書らしく頷くと散らばった服を木村に着させた
一方、もう1人の男は女を揺り動かす
「愛香サン起きて下さい!!
撮影に遅れてしまいます!!」
愛香も目を細めて起きる
「シャワー浴びる時間はある!?」
「大丈夫です。」
愛香のマネージャーらしき男は腕時計を確認し答える
「じゃあ服、後で持ってきて…」
愛香はマネージャーにそう告げると木村と秘書の前を裸で通りすぎバスルームにいった
「もうこの部屋の支払いは済んでいますのでそのままお帰り下さい…
急ぐので先に失礼させて頂きます。」
木村の秘書は愛香のマネージャーにそう言って、木村のジャケットを片手に持ち木村の後ろについて部屋を出ていった
部屋には愛香のシャワーを浴びる音が微かに聞こえてくる
マネージャーはすぐに愛香の散らばった服を拾いだした
「これ…」
マネージャーは床に落ちた“あるもの”を発見すると大事そうに胸ポケットにしまいバスルームに愛香の服を持っていった
マネージャーは戻ってくると窓際にたって誰かにメールを送り
あがってきた愛香と共に部屋を後にした
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