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「もう遅いから寝よっか!?」
祐輔が席を立とうとした時菜々美は祐輔のスウェットの端をぎゅっと握った
「どうした!?」
祐輔が振り返る
『もう1回キスして…』
菜々美が潤んだ目で祐輔を見上げる
「わかった…」
祐輔が唇に軽く触れる
「よし、寝よ」
祐輔が菜々美を立たせようと腕を掴む
『…もっとしてほしい…』
菜々美が俯いて小さな声で呟いた
「……///」
普段なかなか甘いセリフを吐かない菜々美の言葉に祐輔は珍しく焦り頬が赤くなる
『…だめ!?』
再び自分を見つめる菜々美の目を見た祐輔は
菜々美の腕を引っ張って自分の胸に抱きとめ深いキスをした
しばらくして唇を離すと無言で寝室まで菜々美を引っ張っていく
ベッドに菜々美が入ったのを確認すると祐輔は部屋を出ていこうとした
『どこ行くの!?』
「俺…今日はソファーで寝るょ……」
前回、無理矢理菜々美を抱いた反省もあり祐輔は菜々美に手を出すつもりはなかった
それなのにいつもと違う甘えた菜々美を見て気持ちが揺らいでいたのだ
『寂しいから一緒に寝よう…』
菜々美がベッドに座り自分の隣を手でポンポンと叩いた
「ごめん…菜々美と一緒に寝たら我慢できないから…」
祐輔は部屋を出ていこうとする
『いいょ…我慢なんてしなくて!』
菜々美の言葉に祐輔の足が止まる
『だから…一緒に寝よう…』
「いいの!?」
祐輔の言葉に菜々美は頷く
ベッドに入った祐輔は菜々美を抱きしめた
「優しくするからいい!?」
『うん…』
夜は更けていった
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