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『今回も上手くいってよかった~。』
菜々美が安堵の表情でそう言うと祐輔は笑った
『なんで笑うの!?』
「いや~可愛いなぁと思って♪」
『どこが!?』
「あんなに完璧に抜かりなく仕事してても、やっぱりCM撮り終わって一段落するまで菜々美も不安なんだなぁって思って…
今回、毎日一緒にいたからよくわかったょ。」
『そんな…仕事の時はいっつも不安だょ…
結果がはっきり見せられるCMの仕事はやりがいと同じくらい不安もあるしね…』
「今回もきっと大丈夫だ!!
最高のCMが出来たから。」
『そうだね♪』
ある程度食事も済んだ頃
「やっぱりこうしてる方が楽だな…」
祐輔が言った
『……!?』
「仕事モードで菜々美に接するのけっこう疲れるし緊張するんだょ…」
『あたしも疲れた…
stirの人達にバレないかヒヤヒヤした(笑)』
「それに“1ヶ月後また”とか言ったのに、もう会ってご飯食べてるし(笑)」
『そうだね、冷静になって考えるとおかしいね(笑)』
2人でしばらく笑い合っていた
「そういえば菜々美は明日また仕事!?」
『うん、祐輔は!?』
「とりあえず明日は休み。」
『じゃあ、ゆっくり休んでね。』
「あぁ、ありがとう♪」
『祐輔…あたし明日からまた自分の家に帰るょ。』
「なんで!?別にここに居ていいょ♪
この際同棲してもいいくらいなんだけど…。」
『ありがと、気持ちだけ受け取っておくね。
やっぱり一緒の仕事も終わったし…家に帰るょ。』
「そっか…なんか寂しいな…
仕方ないけど…。」
祐輔の寂しそぅな顔に菜々美の決心は少しだけゆるんだが次の日には自分の家に帰った
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