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愛香の言葉が気になって一睡も出来ずに菜々美は朝を迎えた
『ひどい顔…笑っちゃうね…』
鏡に映る疲れはてた自分の顔に菜々美は思わず話しかけていた
会社に行った菜々美は
『はぁ~ぁ…』
無意識のうちに何回もため息をこぼしていた
「菜々美大丈夫!?」
「今日はもう帰ったら!?」
菜々美の顔色の悪さに奈緒や愛、清が心配してくれる
『17時になったら帰るょ…』
菜々美はただそれだけを繰り返していた
あいにく田中は用事があり今日は出社しない日で菜々美を無理矢理帰せる人がいなかった
「17時になったら起こしてあげるから仮眠室で寝ておいで!?」
奈緒の言葉にようやく菜々美が頷き席を立とうとしたら軽く貧血をおこし
清が菜々美を抱き上げて仮眠室に連れていった
「菜々美ちゃん大丈夫!?」
『うん、ごめんね…ありがとう…』
ベッドに入った菜々美の弱々しい笑顔に清は不安になりながら部屋を後にした
「菜々美ちゃん大丈夫かな!?」
お昼になって清と奈緒に愛が話し掛ける
「わかんないけど…熱はなかったょ!?」
清が答える
「菜々美休みなくて大変だったもんね…」
奈緒がぽつりと呟く
2人は頷き菜々美を心配していた
「菜々美ちゃん、今日無理してでも行かないといけない予定があるのかな!?
2人はなにか聞いてない!?」
清の言葉に
「あたしも愛も菜々美から何も聞いてないからわからない…」
奈緒はそう言うと少し落ち込んだ顔をした
「とりあえず午後から菜々美ちゃんの分の仕事も3人で頑張って終わらせて、菜々美ちゃんを休ませてあげよう♪」
愛の提案に2人も頷き食事を終わらせて仕事に戻った
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