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「なぜだ、なぜ貴様等は罪のない人々を殺すのだ」
その問いにニィッと口をいやらしく広げながら応えた。
「それは我々が正義だからだ。それ以上の理由などあるわけがないだろう」
「なるほど、なるほど、君達が正義か。それなら私達は一体なんなのだ?私達こそ正義だとそう思っていたのだが、これは単なる勘違いであって貴様等こそが正義なのだろうか?」
「その通りだ。今、現在この時間上では我々が正義だ。君達はまだ早かったのだ」
すると彼はキョトンとした顔をしたかと思うとすぐに笑い始めてこう言った。
「なんだそれならそうと早く言ってくれれば良かったのに。すまない私達は少々早過ぎたみたいだ」
「それじゃあごきげんよう」
「ごきげんよう。またもう少したったら私達は正義となるよ」
そして正義は正義に銃口を向けた。
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