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透が二股をかけた。
今でも信じられない。
その相手が同じクラスの皿良(さらら)君なんて…
やっぱり嘘なんじゃないかな
透はいつも私をからかうから…きっと…
…なわけないか。
性格はちょっときついけど、透ぐらいの綺麗な女の子なら、そりゃあ、浮気でもいいから側にいたいって男の子の一人や二人はいるだろうけど…
やっぱり、駄目だよ
拓斗さん、知ったら…透はどうなるんだろ
考えたくもない。
一度、拓斗さんと透、私と大和の4人で旅行にいったことがある。
その時、初めて拓斗さんにあったけど、話に聞いていた以上にとても優しい人だった。
見ててもわかるほど、透を大事にしていて、同じ女として羨ましく思った。
大和もとても優しいけど、私は驚いたのを覚えてる。
まぁ、透が傷付かなければ…
それだけでいいよ
一人で考えていたら、玄関のチャイムが鳴った。
大和だ。
急いで鍵を開けると、大和の顔が見えた。
「ちー、早かったね」
ひょろりとした身長に白い肌。くりっとした目、私の彼氏、大和。
茶色の髪が綺麗に上に向かってはねてる、ご飯を食べに行く約束だったから、おしゃれしてる。
少ししたことが嬉しい。
「時間どうりだったと思うけど?」
「そうだな。遅刻魔のちーにしては早いぐらいだな」
遅刻魔という言葉は否定できない…
「…すみません」
そこで大和は私の頭を撫でた。
「いこっか」
私たちはデートに出た。
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