静かな夜

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「皿良君すごい、大胆だね」 「うん…ちょっと驚いた」 透はにこにこしてる。 別に普通の恋人同士なら、良かったのだろうけど、透には相手がいるのに。 堂々と出来る二人にちょっと常識をうたがっちゃう。 「しちゃったことは仕方ないんだけど…」 透はため息をつくように言った。 「うん…だよね」 どうしようもないよね。 「みられてないか心配で…」 透はちょっと困り顔になった。 「拓斗さんの耳に入る確率は低いだろうけど…入ったら…怖いね」 本当に怖い。 「うん」 そこで私と透はため息をついた。 「透…もう皿良君と会うのやめて」 私はそう言った。 「なんで?」 きょとんとする透。 「あっちが本気になったら…いや、たぶんもう透のこと大好きだと思うよ。」 じゃなかったら、人前でキスとか一緒春の小道にとかいかないよ。 今も危ないみたいだけど、皿良君の思いが止まらなくなった時が心配。
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