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初めてしてから一ヶ月。
透が俺の腕の中にいる朝が当たり前になってきた。
いつも強きな透の寝顔はかわいくて、この寝顔を知ってるのは俺だけって思うと嬉しい。透は十人中八人は綺麗と言うような女の子、かわいくないわけない。ちょっと優越感。
でも、そんな気持ちより、透にあって、初めて人を大事だと思ったことの方が問題だ。
今までいいよる女の子がいなかったわけではなかったが、ほしいなんて思ったこともなく…
今まで友達に化石よばわれされてた俺が、透を前にして恋をし、男だと実感し素直に喜びたいとこだが…
透には俺の他に大事な奴がいる。
わかっていた
だから、恋愛対象じゃなく、男友達のように仲良くできてた。
考えるとそれがいけなかったのかもしれない。
なんて…いまさら考えても、後戻りはできないし、多少の罪悪感はあるにしろ、後悔はしない。
こんな切ない気持ちよりも、透と触れ合えることが気持ちよくて、どんな形にしろ俺は満足。
この時間がずっと続きますように…
そう思いながら透の髪を撫でキスをする。
そっとしたはずなのに、透の長い睫が動き、透が目覚めた。
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