キリストの誕生日

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「ん…けい…すけ」 「おはよー」 俺がそう言ってから、数秒間、透は止まった。 そしてがばっと毛布を顔までいきよいよくあげた。 「何?」 「…寝起き8割増しでぶさいくなのに…」 最初、意味がわからなかったが、恥ずかしがってるのだと気付き、自然と笑ってしまう。 「…っ…笑うな!朝から人の顔じっとみるな!」 顔を隠しながら怒る透がかわいくて、俺は毛布をとろうとふざける。 ふざけあって、笑いあって、そんなのができるこの時が、透が愛しかった。 透には帰る場所がある いい聞かせてみる。 それでもたぶん俺はどんどん透を好きになっている。
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