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「あのさ、明後日暇?」
透が控え目に聞いてきた。
「あーバイト終わったら暇だよ…なんで?」
俺の部屋来るのに今更許可なんていらないのになんだろう。
疑問に思いながら、そう言った。
「…一緒に春の小道公園に行きたいなって思ったの。」
不安そうに透は言った。
「春の小道…」
どっかで聞いたことある。
あっ、思い出した。春の小道なのにクリスマスのイルミネーションが半端なく綺麗と言われてる所か。
一緒に外出したいってことか?
意味がわからない…
透はさみしいだけで、俺は他の男の代わり。
…まさか、俺のこと。
なんて期待はしない…したくない。
透は俺のじゃない。
でも普通のカップルみたいなこともしたいとも思って
「バイト終わったら、いいよ」
俺はそう言ってた。
友達としても別にありだろう。
「ほんと?ありがと」
透の曇り顔は吹き飛び、俺に抱きつく。
俺もその笑顔みたら、もやもやが吹き飛んだ。
「透は大丈夫なのか?」
俺と二人で外歩いても…
「大丈夫、今までも一緒に遊んでたし……ぁ、やっぱ嫌とか?」
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