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私の母の実家は何かと行事(祭に正月、大晦日)には親戚中が集まった。
曾お爺ちゃんが生きていた頃は必ずと言っていいくらい戦時中の話が酒の肴になっていた🍶
幼い私には理解出来ない事柄が多かったけれど、私の父がこの時の話をたまにする。
それは知っていなければならない話だとよく言われてたっけ。
私もいま思えばそう思う。
気付いた事がある、おばあちゃん達の話は、防空壕や衣食住の話が多いのに対して、お爺ちゃん達の話は大日本帝国がアジア圏に攻め入っていた国々の話が多かった。
小学生中学年位の時に曾お爺ちゃんの弟のしげおじさんの話を聞いた時は、ちょっとした冒険話だった。
本人達には最悪の経験談なのに、まるで武勇伝を聞くかのような心持ちだったことを覚えている。
おじさんはロシアの捕虜になった時の話をしてくれた。
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