落ちぶれ中学生

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「徳王高校ねぇ…。県内唯一の美容科があるだけに、レベルも倍率も高いわよ。失礼だけど、あなたの成績じゃ…難しいかもしれない」 「十分分かっています。勉強もろくに出来ないのに、そんなレベルの高い学校へ行こうとするのは無理がある事、分かっています。でも、一刻も早く夢を叶えたいんです。私、頑張って苦手な勉強しますから」 怜華ね訴えに熱意を感じた麻奈は、うなずく。 「分かった。進路指導の先生に話してみるわ。…椎名さん、一つだけ約束して。絶対に無理をしない事」 「…はい」 「何か勉強の事で分からない事があったら、先生に言って。専門は体育だけど、出来る限り力になるわ」 「ありがとうげざいます。私、運動が出来ない分、これからも皆の為に体育の準備します」 麻奈は微笑み、そしてうなずいた。一足早い二者面談のようだが、怜華にとって麻奈に自分の思いを言った事が、心の奥につっかえていた問題が解決したようですっきりさせた。 怜華は修学旅行をきっかけに、進化し始める。image=194649549.jpg
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