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通話ボタンを押して、電話を切っても涙は出なかった。
でも携帯を見た時、あなたとの写メが待受になってて…
涙が溢れ出した。
すごく笑顔の私とあなた。
この笑顔はなんだったの?
なんで一緒にいられないの?
私嫌われることしちゃった?
それとも全部全部嘘だったのかな?
最初から夢だったのかな…
あなたに聞きたくて堪らなかった。
でも私から電話を掛ける勇気はなかった。
あなたが出なかったら…
あなたが冷たかったら…
そう考えたら二度と通話ボタンは押せなかった。
あなたとお揃いの携帯もストラップも触れなかった。
見ることさえ苦しかった。
私は携帯を変え、お揃いの指輪と一緒に箱に閉じ込めた。
思い出も閉じ込めたかったけど、小さな箱には入りきらなくて溢れた。
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