第1章 俺、頂点だし?

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「あんた何なわけ?  なんであんたの飲み物を私が買いに行かなきゃいけないの偉そうに。」 「………。」 奴はうなだれていた首を起こし、 冷静な瞳を開いたまま、 無言で目前を見つめている。 「ちょっと聞いてんの?!」 「……席。」 「は?!」 「席隣だから。  決めてんの、隣の席の奴って」 「え、何が?」 「……奴隷?」 「……」 「ほら、早く買ってこいよ」 「は?!  いやあんた意味わかんないし」 「あんたじゃねーしクソが」 「………。」 「四季様って呼べよターコ」 「…………。」 「早く買って来いっつの。  文句ある?」 「………」 奴の…目が… あまりに威圧的で すごく冷たくて… まるで身動きが 取れないくらいの… 心の奥に突き刺さるような… すごく…怖い…目で… 私は、奴の瞳に怯えたのか 全く反論が出来ずに そのまま自販機へと 向かっていた…。
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