キセキ

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幸せな夢の途中。 家のチャイムで目が覚める。 「……っ…誰だよ。」 チャイムを鳴らした主に腹をたてる。 3月の終わり。 まだ寒さが残る季節。 ベッドから出たくないのと夢を邪魔されたことでイライラしながら扉をあける。 「うっせぇな!!」 バンッ どーせセールスかなんかだろう。 俺が寝起きは機嫌が悪いことを知ってる友人達はいきなりたずねてくる、なんて危険なことはしない。 扉を開けると小柄な若い男が立っていた。
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