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「音楽の大学にいくらしいです。ピアノを続けて、教師になるそうです。」
世話焼きなのか
何も言わないのに情報をくれる。
こいつは…
俺がまだ笠井のことを好きだと知ってるのか?
けど…
笠井は…
「なんでそんなこと俺に教えるんだよ。」
「え…別になんでもないですよ?」
嘘っぽい笑顔を浮かべる。
笠井は俺から離れてったのに。
もう無理なのに…なんで
「あ、俺もう行きますね三上先輩。」
「…ぁあ」
納得のいかないまま藤代は帰ってしまった。
大学か…
笠井としゃべらなくなってからもう3年…
もうすぐ4年がたつ。
もう一度…
会えたら…
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