キセキ

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「ふーん…」 興味なさげな… いつもの俺を保つのが辛い。 いま目の前に笠井がいる。という現実が信じられない。 「えっと…隣に三上先輩がいるとは思ってなくて…びっくりしました。」 へへっと笑う笠井。 どこか居心地が悪そうな苦笑い。 これいじょう平然を装うのは無理だ。 「…用、これだけ?俺昨日飲み会で眠いんだけど。」 「あ、はい!じゃ…これで失礼します。」 飲み会なんてなかった。 ただ目の前から逃げ出す口実だ。 「じゃ。」 ガチャン…
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