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「笠井、俺の分も作ってくんねぇ?金は半分払うし。」
笠井の顔は笑顔に変わる
俺の好きな顔だ。
「はい!先輩がそれでいいなら!」
「外で食うのはやっぱ金かかるからな。助かる。」
もっともらしい理由を付け足す。実際金に困ってはいない。
ありがと。といいながら昔の癖で笠井の頭をぐしゃっと撫でる。
無意識でも久しぶりに笠井に触れたことで胸が締め付けられる…。
「買い物、行くんだろ?おれもいく。」
やっとかっとで言葉を出す。大得意な余裕の表情もいまは保つのに必死だ。
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