花柄★Side

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健斗くんはそう言うと、あたしの横に座った。 「なにかあったの?」 部活の帰りなのか、 ジャージ姿に、 大きなエナメルのカバンを抱えていた。 「…ちょっと…」 少し言いにくい気がして、あたしは黙っていた。 友達のお兄ちゃんに、 “今フラれたんです"なんて、 恥ずかしくって言えなかった。  
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