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その後、私は夕飯の買い物を頼まれてまた雨の中、町に行きました。
スーパーマーケットは人が少なく、私はカゴを持ち夕飯のおかずを考えながら歩いてまわります。
今日はカレーにしようかと思い、冷蔵庫にまだある人参と玉葱を思い出して豚肉と男爵芋とカレールーをカゴに入れます。
それからレジに行って買い、スーパーマーケットを出ました。
すると森の方がザワザワしていて屋敷の辺りから魔力が感じられました。
私は急いで屋敷へ走り出しました。
魔力はドンドン感じられ、溢れでる魔力の先にいつも感じるあったかい…そう、おばあちゃんの魔力が感じられます。
私は傘をさす事も忘れて必死で走りました。
後少しのところで魔力が消えました。
おばあちゃんの魔力も…感じられなくなってしまいました…。
夢中で走ってやっと屋敷につくと、屋敷はところどころ壊れていて…。
私はおばあちゃんが心配になり扉の無い玄関から入りさっきまで居たおばあちゃんの部屋を見ると…。
おばあちゃんが倒れていました。
「おばあちゃん!!」
私は駆け寄り仰向けで倒れているおばあちゃんの胸に耳を澄ますと、まだ弱々しいけれど動く心臓の音が聞こえ
「おばあちゃん!!起きて!死なないで!」
すると瞼が開いておばあちゃんは口を開き何かを伝えようとしていて…
「何!?……おばあちゃん?」
けれどおばあちゃんは口を開けたまま瞼を閉じてしまいました…。
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