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私の住む神森‐カミモリ‐町の神森中学校では私と、ある美青年が有名です。
私の名前は霞月沙夜‐カヅキサヤ‐十五歳の三年生です。
別名で『森の魔女』と呼ばれています。
町の名前の由来の中学校の裏の森、神森の奥にある木で出来た大きな屋敷に住んでいる事と、老若男女問わず魅了する魔女のような少女だからだそうです。
自意識過剰なわけではなく、本当に周りからそう言われました。
ですが、周りが言う事は嘘ではありません。
実際、私は西洋妖怪の魔女です。
私の家系は有名な魔女だったそうですが、私は魔力がまったくない落ちこぼれです。
そして美青年の名前は黒雲夜‐コクウンヨル‐十四歳の三年生です。
別名は『料理の魔法使い』で、中華料理店の息子というように青年は料理がプロ級で魔法のような料理を作るからです。
私との共通点は冷静沈着なところだそうです。
私はただ感情表現が苦手なだけなのですが…どうも世間ではそれをクールと言っているそうです。
私はそんな落ちこぼれの私をいつも支えてくれるおばあちゃんと一緒に住んでいます。
三月の冷たい朝。
ここは日本の東北の方で、冬は雪も少し降ります。
昨日は特に寒くて雪が降りました。
なので今朝は地面が真っ白に輝いています。
「行ってきます」
私はその銀世界をいつもの革靴で学校へ行きます。
多い日は50㎝も積もりますが、今日は少なくて助かります。
学校の門が見えてきました。
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