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誰だっけ？
絶対に会った事はあると思うけど…
誰なのかはわからない。
｢あの～？｣
私は話しの途中で止めるとマジマジと彼を見ていたらしく、気まずそうに声をかけられた。
｢あ、ごめんなさい。｣
｢あのさ、もしかして舞？｣
やっぱり、どこかで会っていたんだ。
でも、何で彼は私の名前はわかっているのに私はわからないの？
｢そうですけど…。｣
｢本当に？すげえ久しぶりだな！こんな所で会うなんて思わなかった。｣
え、誰なの？
相手は完全に私の事を思い出したみたいだけど、私は名前さえわからない。
｢えっと、…どちら様ですか？｣
思い切って聞いてみると、彼は一瞬キョトンとした顔を見せ、その後納得したように自己紹介をしてくれた。
｢青山孝太郎だよ。覚えてないかな？家が近所でさ、学年は１つ違うけど昔よく遊んだんだ。小学校を卒業と同時に俺が引っ越したから、１０年ぶりくらいだな～。｣
あおやまこうたろう…
｢…こうちゃん？｣
｢そうだよ！本当、久しぶりだな。｣
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