3人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
変化
いつものように1日が終わろうとしていた放課後。
どことなく家の近い、自分の席の斜め前のそいつといつものように帰ろうとした時…。
“ガラガラガラ”
クラスのドアが開くと暫くして、僕の名前を呼ぶ声がきこえた。
『おぉーい、藤堂!お前に用があるんだと。』
ニヤニヤしながらクラスメイトの彼が言った。
僕はあぁ。と軽く返事をして廊下に出た。
『なんか用?』
僕がそう尋ねると、
女生徒A:「…あっ、あの……っ、ずっと前から好きでしたっ!……わ、わ、私と付き合って下さい。」
僕は心のなかで思う。ありきたりな展開だ。そして僕はこう尋ねるのだ。
匠:『どこが?』
女生徒A:「えっ?…」
どうして分からないんだろう?前文からして僕のどこが好きなのかをきいているって。
匠:『だから…僕のどこが好きなわけ?』
女生徒A:「っ……」
そうきかれると思っていなかった女生徒は答えられない。
<ほら、やっぱり…。>僕は心のなかで思う。
最初のコメントを投稿しよう!