4月

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「好きなら、奪っちゃえばいいのに」 「そんなこと・・・・・・」 先輩が悲しむに決まってる。 今の先輩は望んでない。 「お手伝い、してあげるよ?」 それは、自分自身の心の弱みだったのかもしれない。 「あなたの大切なものを犠牲に、あなたの願いを犠牲の数だけ叶えてあげる」 悪魔か、天使か。 その声は私の心を揺さぶった。 「どうする?」 「・・・・・・考えさせて」 私が出した答えは「保留」だった。 「わかった。その気になったら、呼んで。私はあなたの中にいる」
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