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「好きなら、奪っちゃえばいいのに」
「そんなこと・・・・・・」
先輩が悲しむに決まってる。
今の先輩は望んでない。
「お手伝い、してあげるよ?」
それは、自分自身の心の弱みだったのかもしれない。
「あなたの大切なものを犠牲に、あなたの願いを犠牲の数だけ叶えてあげる」
悪魔か、天使か。
その声は私の心を揺さぶった。
「どうする?」
「・・・・・・考えさせて」
私が出した答えは「保留」だった。
「わかった。その気になったら、呼んで。私はあなたの中にいる」
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