21人が本棚に入れています
本棚に追加
いっせーので!で紙を開いたところ…
私の紙は…
当たりが付いていた………………。
「それじゃー、当たりが付いてた二人!前に出てこい。」
私は仕方なく席を立った。
『ガタ『ガタン!』
案外近い所から席を立つ音が聞こえた。
しかも音がデカイ。
「この二人が今日から委員長だ。二人共、自己紹介しろ。」
教壇で私の隣に立っていたのはチャラチャラしてそーな男だった。
肌は色白、ピアスはジャラジャラ、髪は金が混じった茶髪、制服の着こなし方はだらしない。
いかにも女子に人気がありそうな奴だった。
「男子の方の委員長!桜伊 藍(サクライ ラン)で~っす!皆、宜しくなー☆」
オマケに喋り方も腹立つ。
こんな奴がちゃんと働いてくれるのかなー…?
『キャーッ!藍ー!』
やっぱり女子に人気の奴だ。
キャーキャーうるさいし。
「ハイ、静かにー!次は女子の方の委員長だ。」
先生がキャーキャー言う女子の声を遮って私に自己紹介を言い渡してきた。
うぅ~っ
自己紹介とか大っ嫌いなのにー!
「…じ…女子の方の委員長になりました。佐羽乃 未瑠と言います。宜しくお願いします!」
『………清純派女子キターー!』
!!!??
静かに座っていた男子達がイキナリ立ち上がって騒ぎだした。
…私…何かしたっけ?
「お前ら座れー!それじゃあ早速、今日の放課後に職員室に来い。山ほど仕事があるぞー!」
…単に先生が面倒くさいだけなんじゃ…
それから時間は飛ぶように過ぎていき…
放課後が来た。
最初のコメントを投稿しよう!