委員長

2/7
前へ
/76ページ
次へ
いっせーので!で紙を開いたところ… 私の紙は… 当たりが付いていた………………。 「それじゃー、当たりが付いてた二人!前に出てこい。」 私は仕方なく席を立った。 『ガタ『ガタン!』 案外近い所から席を立つ音が聞こえた。 しかも音がデカイ。 「この二人が今日から委員長だ。二人共、自己紹介しろ。」 教壇で私の隣に立っていたのはチャラチャラしてそーな男だった。 肌は色白、ピアスはジャラジャラ、髪は金が混じった茶髪、制服の着こなし方はだらしない。 いかにも女子に人気がありそうな奴だった。 「男子の方の委員長!桜伊 藍(サクライ ラン)で~っす!皆、宜しくなー☆」 オマケに喋り方も腹立つ。 こんな奴がちゃんと働いてくれるのかなー…? 『キャーッ!藍ー!』 やっぱり女子に人気の奴だ。 キャーキャーうるさいし。 「ハイ、静かにー!次は女子の方の委員長だ。」 先生がキャーキャー言う女子の声を遮って私に自己紹介を言い渡してきた。 うぅ~っ 自己紹介とか大っ嫌いなのにー! 「…じ…女子の方の委員長になりました。佐羽乃 未瑠と言います。宜しくお願いします!」 『………清純派女子キターー!』 !!!?? 静かに座っていた男子達がイキナリ立ち上がって騒ぎだした。 …私…何かしたっけ? 「お前ら座れー!それじゃあ早速、今日の放課後に職員室に来い。山ほど仕事があるぞー!」 …単に先生が面倒くさいだけなんじゃ… それから時間は飛ぶように過ぎていき… 放課後が来た。
/76ページ

最初のコメントを投稿しよう!

21人が本棚に入れています
本棚に追加