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あ~あ、面倒くさいなぁ…。
これから職員室に行かなきゃいけないな…
「はぁ…」
私は鞄に教科書等を詰め込みながら落ち込んでいた。
「未瑠ちゃん?だっけ?一緒に職員室行こー?」
さっきのチャラ男君が話しかけてきた。
「別に良いですけど。」
せっかく同じ委員長になったんだから仲良くしといた方がいいよな…。
チャラ男君と廊下を歩いていると、まだ学校に残っていた女子が
『キャー!キャー!』言っている。
うるさい…(怒)
「バーイバーイ!」
チャラ男も手を振ってるし…
う~ん…私、このチャラ男と上手くやっていけるかな…
―――職員室―――
『ガララッ』
チャラ男が堂々と扉を開けた。
「失礼しまーす。」
何でコイツはこんなに堂々と出来るんだよっっ!
「…失礼します…」
結局小さい声で挨拶をした。
「せんせー、仕事ってなんですかぁ?」
…私にも喋らして(泣)…てか勝手に話進めないで…
「おう。よく来たな。仕事っていうのはな、お約束の書類ホチキス止め作業だ。教室でしっかりやってくるんだぞ。」
先生の机には山のような書類があった。
キツいな…
「今年の一年生に配る書類だからなー、一年生全員分あるぞ。頑張れよー。」
いや、まず教室までこの書類を持っていくのに頑張んなきゃいけないですから…何時間かかるんだよぉ~…
「じゃ、俺が書類持つからさ、ホチキスとホチキスの針持ってよ。」
チャラ男は軽々と大量の書類を持ち上げた。
やっぱり男は力あるなー。
何かチャラ男がやるとカッコつけみたいで腹立つ…助かったからいいけどさ。
――教室―――
「よし!ホチキス止め、頑張るぞ!ね!未瑠ちゃん!」
「…そうだね。」
1人張り切るチャラ男に私はついていけなかった。
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