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そういえばチャラ男の名前って何だっけ?
確か…桜伊 藍とか言ってなかったっけ…
「未瑠ちゃん?」
藍とかいう奴が俯いていた私の顔を覗き込んできた。
「うわぁっ!」
『ガタンッ』
ビックリしたぁ…
イキナリ立ち上がったから座っていた椅子が豪快に私の後ろで倒れた。
「そんなにビックリしなくても…」
藍は少し凹んでいた。
「ご…ごめん!なんかボーッとしてたから…つい…」
必死で言い訳を吐いた。
「いいよ!上の空だったから、ちょっと驚かそうとした俺が悪いからさ。ちなみに今の凹んだ顔も演技ね!」
……なんっつー男なの…!?
怒りで我を忘れそう…
「んな事してる暇があったら手を動かしてよね!」
イタズラにしてはタチ悪いなぁ。
「ボーッとしてた人に言われたくないなぁ…」
今度は頬を膨らませた。
コイツ、喜怒哀楽が激しい奴なのか?
「…それも演技?」
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