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「…どっちに見える?」
藍の口元がニヤッとした。
「ハッキリ言って演技に見える。」
わざとらしく冷たく答えた。
一度同じような嘘つかれたら信用失うのは当然だし。
「そっかぁ。演技に見えるかぁ~…」
また藍は軽く凹んだ。
騙されちゃダメだ。
これは演技だ。
気にしちゃダメだ!
…~~やっぱり気になる!
私が悪いみたいで嫌だ!
「…悪かったよ。演技って疑ってさ。でもさっき嘘ついたじゃん!だからさ…」
『ガタン!』
藍の座っていた椅子が音をたてて倒れた。
『ギュッ』
!!??
藍は私の腕を引いて抱き締めた。
「ら…藍!?」
なんだか…ビックリするけど、藍の胸って暖かくて心地良いかも…。
「………」
藍は黙ったままだ。
「ねぇ、どうしたの?」
私が何を言っても離さない。
「……俺さ…未瑠ちゃんが好きなんだ…」
!!!???
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