委員長

6/7
21人が本棚に入れています
本棚に追加
/76ページ
「ちょっ…何言ってん…」 「入学式当日にいきなり…ごめん…。でも俺、中学の頃からずっと、ずっと好きだったんだ!クラスはいつも別々で…一回も同じになったこと無かったけど…今日未瑠ちゃんが同じ高校に通うって分かったら、言うしかないって…」 …そんなに前から私を想ってくれてたんだ… ん?待てよ? 同じ中学校行ってて同級生だったら、こんな派手な人、すぐに分かるハズなんだけどな… 「中学…一緒だったなら私、藍の事気づかないわけない。だって藍は派手じゃん!」 胸元から私を離し藍は夕暮れの窓を見つめた。 「結構ヒドイね…あんときの俺はさ、真面目なガリ勉君だったんだよな。未瑠ちゃんを好きになるたびに自分を変えたいって思ったんだ。」 自分を変えたいにしては少しやり過ぎな気がする…
/76ページ

最初のコメントを投稿しよう!