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「ちょっ…何言ってん…」
「入学式当日にいきなり…ごめん…。でも俺、中学の頃からずっと、ずっと好きだったんだ!クラスはいつも別々で…一回も同じになったこと無かったけど…今日未瑠ちゃんが同じ高校に通うって分かったら、言うしかないって…」
…そんなに前から私を想ってくれてたんだ…
ん?待てよ?
同じ中学校行ってて同級生だったら、こんな派手な人、すぐに分かるハズなんだけどな…
「中学…一緒だったなら私、藍の事気づかないわけない。だって藍は派手じゃん!」
胸元から私を離し藍は夕暮れの窓を見つめた。
「結構ヒドイね…あんときの俺はさ、真面目なガリ勉君だったんだよな。未瑠ちゃんを好きになるたびに自分を変えたいって思ったんだ。」
自分を変えたいにしては少しやり過ぎな気がする…
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