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『キーンコーン…』
休み時間が終わるチャイムが鳴り響いた。
他の生徒達はどんどん自分の教室へ戻っていった。
廊下にいるのは私達だけになった。
「じゃあまた後でね!未瑠!」
未来君は少し焦ったように走って自分の教室へ戻った。
「んふふふ♪良いこと聞いちゃった~♪」
「かっ海李!いつからそこに!?」
いつの間にか隣にいた海李にビックリした。
「いつからって最初っから?ヒドイよね~勝手に二人の世界作っちゃってさ♪」
…海李さん?
最後の『♪』はいらないと思うのですが…
「でもイイ感じじゃん!頑張んなよ!告白!」
「うん!頑張るよ!…って告白じゃないってば!」
もう!海李のバカ!
「もうそろ教室戻るか。行くよ!未瑠!」
あ~も~!海李の超マイペース!
「待って海李!」
教室へ向かって足を進めようとした海李を呼び止めた。
「どした?早くしないと「次サボろう!」
自分でも思わなかった言葉が出るとは…自分でビックリ。
「フッ。たまにはいっか!屋上行く?」
海李も賛成してくれてホッとした。
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