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「よし。」
海李がおもむろに立って私に向かって言った。
「今から放送室行っか!」
…放送室?
「何しに?」
私は首を傾げて聞いた。
「佐羽乃君に大胆告白。」
また告白か!
「無理無理無理無理無理無理」
「何言ってんの!早くとっちゃいなさい!」
無理だよぉ~!
「まだ会って2日、3日しか経ってないんだよ!?告白するなんてもっての他!」
それに…今告白してフラれたらヤだしな…。
初めての恋ぐらいちゃんと成功させたいもん。
未来君が誰を好きかも解んないし。
こんなに早く告白して軽いコって思われてもヤだし。
もっともっと未来君と親しくなって…自分に自信を持てたら言おう。
「今すぐは無理だよ海李。もっと仲良くなったら言うんだもん!」
私がそう言うと海李は少し微笑んだ。
でもそれは本当に良く見なきゃ見えない程度の微笑みだった。
「よ~し!」
海李が両腕を伸ばしながらイキナリ大声を出した。
「今度はなに…?」
「ん?昼寝しよっかなーって。」
Σ( ̄○ ̄;)
なんだ…そんな事か…。
「仕方ないからつき合ってあげるか!」
私も両腕を思い切り伸ばした。
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