自覚

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『未瑠へ アタシはバイトがあるからお先に失礼させてもらうよ~♪ 放課後、佐羽乃君と頑張ってね★ by 海李』 …はいいぃ!? 海李…かなり前に帰ったんだ。 『ガチャ』 誰かが屋上の扉を開く音がした。 こんな時間に誰だろ? 私もだけど… 「未瑠ー?」 この声は未来君! 「未来君…?」 壁から覗くと未来君がキョロキョロしてた。 「いた!」 私を指差して叫んだ未来君。 「もー探したんだよー?」 もしかして心配してくれた? 「心配…した…?」 「当たり前だろ?もう!あんま心配かけさせんなよ…?」 そう言って未来君は私の頭を優しく撫でた。 ドキドキする… 「未来君!」 「は、はひ」 抑えられない…未来君が好きなんだ…! 「好きですっ!」 …言っちゃったぁぁ! 「…未瑠…本気?」 未来君は俯いたまま私に聞いた。 「うん…」
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