仮初めの 羽

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克志が店に1人で現れたのは、それから一週間くらい後のことだった。 あたしは、テーブルに深く座った彼を見つけて、心臓が締め付けられたように固まった。 『よぉ、ご無沙汰-』 軽い挨拶さえも、返すのに時間がかかった。 『…ご指名、ありがとう、ございます…』
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