カサノヴァ

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苦しくて 悔しくて、 今までずっと、堪えていた涙。 なにかが憎くて、 でも具体的なものはわからなくて--- 反抗期の子供みたいなあたしは がむしゃらに自分を汚し続けてきた。 汚して汚して、気が済むまで… いつ解放されるのかも知らずに。 見えないなにかを、 否---もう1人の『あたし』を、 否定し続けて- 肯定してくれる誰かを待っていたんだ。
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