1人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
人は簡単に死ぬなんて言うものじゃないと、道徳の時間に教わった。
死ねば、楽しい事も嬉しい事もなくなるのだから…と言った先生の言葉を、僕は理解出来なかった。
元々、楽しい事も、嬉しい事もない人生なのだから…
そう思いはじめると、死への恐怖感は急速に薄れていった。
死への恐怖感が薄まると、死は僕にとって魅惑的で甘美な魅力に溢れた存在になっていった。
僕は死に魅入られているのだろう…
だから、死のうと思っている。
日々、死ぬ事だけを考えて生きているのだ。
最初のコメントを投稿しよう!