☆幽霊

3/9
31人が本棚に入れています
本棚に追加
/116ページ
ばちっ✨ 優斗「?!」 ふぃに琴音が顔を上げた。駅に着いたわけでもなく。ただ、ふぃに顔を上げた。 その瞬間、琴音をいつものよぅに眺めていた優斗と目が合ったのだ。 急に高鳴る心臓。 一瞬とまる、時。 キラキラした瞳。 少し赤らんだ頬。 小さな唇。 優斗は、初めてきちんと琴音を見た気がした。 目が合ったのは一瞬。 琴音は、何事もなかったかのように、また視線を戻し、駅に着くと同時にいつものよぅに人込みにまぎれて行った。 優斗の心臓は高鳴ったまま、彼女の姿をいつもように探した。
/116ページ

最初のコメントを投稿しよう!