こたつ

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米沢宅 23:30 「今年も後30分か…。」 米沢はこたつに入りながら、今年の出来事を思い返していた。 紅白も終わり、カウントダウン特番をみようとチャンネルを回してた所 『ピンポーン』 「誰でしょう?こんな時間に…。」 立ち上がると、玄関に向かい、ドアを開ける。 『ガチャ』 「よう。」 そこには、パーカーにジーンズ、ジャケットを羽織った、伊丹が買い物袋を提げて立っていた。 『バンッ』 米沢は反射的に、ドアを閉める。 「いってぇ!!バカッ!閉めんなっ!」 急いで閉めたが、伊丹の足を巻込んで閉まらなかった。 「なっ、なんですか急に!!」 米沢は尚、その閉めたドアの力を緩めない。 「いてててっ!!!おいっ!落ち着けって!」 伊丹はドアの隙間に手を入れ、こじ開ける。 『バンッ!!』 「ふ、不法進入!!警察!警察!!」 米沢は一目散に電話へと走る。 受話器を取るが、伊丹により、切られてしまう。 『ガチャ』 「はい、警察。」 伊丹が米沢の目の前に警察手帳を出す。 「はぁぁぁ。何故、私のうちに?」 諦めた米沢が尋ねた。
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