第2話:友情

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「…………」 「離してって言ってるでしょっ!!(怒)」 「…………」 黙って黙々と進んで行く彼に、腕を引っ張られながら小走りでついていくと、とある公園の大きな柳の木の前で立ち止まった。 「…なぁ……」 「な…、なによ…?」 少し息切れしながら返せば… 「なんで俺の顔見て返事しないわけ?」 明らかに不機嫌な声で聞いてきた。 顔にはやっぱり眉間にシワが寄っていて、眉がピクピクしていた。 「……あんたが、嫌い…だから……?」 嫌いな場合も告白と言うのだろうか? とりあえず、嫌いだと言うことは告げた。 そしたら… 「俺は、松本さんが好きです。友達としても…、女性としても……」 私はキョトンとして、中山の顔をジーッと見ていた。 中山が…、私を好き……? 「…本当に?」 「嘘言ってどうするんですか…(汗)」 「私、嫌いだって言ったと思うんだけど…」 「でも、好きなんです!」 しつこい中山に、私は、言った。 「友達からなら…、いいよ……」
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