第4話:実は…

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僕は、小さい頃の君しか知らない… こんなに、立派になっていたなんて… ~‡~ 僕の名前は、加納由也(カノウ ヨシナリ)。職業は、高校教諭だ。 そして、僕が担任を受け持っている生徒の中に、離婚した妻との子供がいる。 今は、妻方の姓を名乗っているのか、名字は違うが、名前と顔を見れば、すぐにわかる…。 川口由樹(カワグチ ヨシキ)、僕の息子だ…。 僕は、由樹の幼い頃しか知らない。 僕と妻が別れたのは、由樹が四歳の頃… あれからもう…丸十二年が経っている。 由樹は、父親のことをどんな風に聞いてるんだろう…? 死んだとでも…聞いているのだろうか? もしそうなら…、僕は、ここに居てはいけないかもしれない。 でも… 「加納先生!!」
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