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家が・・・俺の城がどうしたっていうんだ。このコキタナイおっさんは、何を知ってると言うんだ。
そんな、心の不安をかかえつつ、居間?に通された。
慣れたのか、それとも不安すぎたのか、ニオイもさほど気にならなくなっていた。
(たぶん居間)
『そうか~、あの家買ったんだ。若いのに、たいしたもんだねぇ。』
『はぁ』
気のない返事をした。
『まぁ、お茶でも。』
と言いつつ。ひびの入った茶わんを差し出してきた。
茶わんの中に、何かが浮かんでいる・・・
(虫か?ゴミか?いや違う茶柱だ!)
きっといい事あるぞっ!
・・・なんて思うはずもなかった。
あまり長居する気もなかったので、不安の核心を聞いてみた。
『あのぅ・・・なぜ、僕の家が、安かった事、ご存じなんですか?、あの家で過去に何かあったんですか?』
すると、コキタナイおっさんは、少し考えて、話し始めた。
『不動産屋から、聞いてないのかい?』
『いえ、何も。』
正直に答えた。
『・・・そうか、知らんのか。』
少し躊躇して、コキタナイおっさんは、話し始めた。
『12年前、まだわしが、エロカッコイイと言われてた頃の話じゃ・・・』
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