プロローグ

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うわ、酷い言われようだな。 こいつはそんなに俺のこと嫌いなのかな? 幼なじみなのにちょっとショックだぜ…このやろう! てか、俺は心配しなくてもちゃんと話を聞いてるって言ったのに なんで俺のことを心配することになってんだ? とか思ったがここはあえてスルーすることにした。 「なぁ、そんなに俺のこと嫌いか?」 「な、なに言ってんのよ!? 私がいつあんたのこと嫌いって言ったのよ!?」 咲はなにやら慌てふためいている。 「だって普通なら起こしてくれるだろ? なのに起こしてくれないし、しかもなんか怒ってるし…」 「べ、別に怒ってなんかいないわよ! なんで私が怒んなきゃいけないのよ!? そ、それにあんたの事起こさなかったのは…授業中くらいしか一樹の寝顔見れ…な…」 「見れな…?何だ?」 「…見れな…な、何でもない!! それより!あんたそろそろ前向いた方がいいと思うわよ。」 はて?見れなんでもない。 という意味不明な日本語も気になるが、 なぜ前を向いた方がいいんだっけ? そう思いつつ、ゆっくりと前を向く。 「…先生を無視するとはいい度胸じゃないか。」 そこには、青筋を立てたハト胸野郎が真っ赤な顔をして仁王立ちしていた。 「後で職員室に来い。」 口の端をヒクヒクさせながら、よく聞くフレーズで俺を呼び出そうとする。 しかしそんなものに行く気はさらさら無い。 だって行ったら怒られるだけだもん…。
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