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「先生は警察が探してくれるって言ってたけど、ゆきも探してみようと思ってる。まいちゃんが心配だもん」
優樹菜は一気に言った。
「……探すって、どうやって?」
つるのが聞くと、
「先生が言ってたんだけど、最近八富士市で連続失踪事件が起きてるって話は本当らしいんだよね。いなくなったのは、みんな高校生なんだって。まいちゃんもそれなんだと思う」
「なるほど!それぞれの事件を追っていけば、まいちゃんにたどり着く!」
上地の言葉に木下は頷いた。
「でも、そういう事は警察がもうやってるんじゃ……」
野久保が言うと、木下は首を振った。
「先生がぼやいてた。警察はこの事件に関連性はないって思ってるって」
木下も不満顔になった。
「…………だから自分で探すの?」
スザンヌが聞くと、木下は頷いた。
「だから、みんなにも手伝ってもらいたいんだけど」
木下は全員の顔を見た。
「優樹菜ちゃん。私、一緒にまいちゃんを探したい」
そう言ったのは、スザンヌだった。
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