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その日の放課後、学校の近くの喫茶店につるの、野久保、上地、木下、スザンヌの五人と、田中、山根が集まった。
七人がお茶を飲んでいると、眼鏡をかけた青年が喫茶店に入ってきた。
青年は田中と山根を見つけると、一緒に座っている人数に少し驚いた表情を見せた後、田中の隣に座った。
「初めまして。鈴木と言います」
青年は静かに自己紹介をした。
「こちらの方々は同じ学校のつるの、上地、野久保、スザンヌ、木下。聞きたい事があるんだって」
田中がまとめて紹介した。
「早速だけど、最近はねトび高校で連続失踪事件が起きてるんだよね?」
「うん、梶原君と山本君がいなくなったんだけど……」
つるのの質問に、鈴木は頷いた。
「その二つの事件って、繋がりがあるの?」
今度は木下が質問した。
「繋がりって……そういえば、二人とも夜にいなくなってるよ」
「夜?」
上地が聞き返すと、
「虻川先生が言ってたんだけど、梶原君は部活で日が暮れるまで学校にいて、部活が終わって学校から出ていってから行方不明なんだって。山本君も、いなくなった日は夜まで学校にいたらしいよ」
鈴木は細かく話してくれた。
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