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「なるほどね。それで、山本君と梶原君の行方を調べてると」
塚地は今度は大量にシロップをかけたかき氷を食べながら言った。
「何か、心当たりない?」
スザンヌが聞いた。
「それなら、どこで山本君と梶原君が消えたのか調べてみない?家の場所なら僕が知ってるよ」
塚地の提案に、全員が賛成した。
「ここがはねトび高校。山本君はいつもここから出ていってたよ」
七人は、あいのりバスに乗ってはねトび高校の正門前まで来ていた。
少し、日が暮れかけていた。
「どうせなら、時間も山本君が帰った時間に合わせない?」
つるのが提案した。
「いや、山本君が消えた日より日が伸びているからもう少し遅くしよう」
鈴木がそう言い、七人は少し待つ事にした。
一時間七人は校門の前で待ち、やがて辺りはすっかり暗くなった。
「よし、そろそろ行こう」
七人は歩き出した。
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