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五人はまたジャンプ遊園地に来ていた。
この遊園地は入場料は必要無く、それぞれのアトラクションに乗る時にお金を払う。
「みんなで乗らない?」
つるのが言った。
その結果、全員が持っているお金を使いきってしまった。
「ジュース買うお金も無くなっちゃった……」
上地が空っぽの財布を見ながら言った。
「はしゃぎすぎて疲れた……」
木下とスザンヌは近くのベンチに座っていた。
「……二人とも、ちょっといい?」
そんな二人に話しかけてきた人がいた。
眼鏡をかけた、従業員の服を着た若い男性だった。
「その制服、ヘキサゴン高校のだよね?なら、山本裕典って知らない?」
「山本裕典って……いなくなった?」
木下が聞き返した。
「……やっぱり、行方不明なの?」
そう眼鏡の男性が言った時、
「ふ~じ~も~り~!」
向こうから従業員が大声を上げながら走ってきた。
「あ!徳井先輩……」
「なんやお前、女子高生にナンパするとは、度胸あるな~」
「ち、違います!ナンパとかじゃなくって……」
笑顔で肩を叩いてくる先輩に、眼鏡の男性は首を横に振り続けていた。
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