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「まだ、見つかってないんだよね?」
藤森が恐る恐る言った。
「はい。どこへ行ったのか今でも全く分かりません」
スザンヌが言った。
「それについてなんだけど……今、噂がたってるじゃん」
「噂?」
その場にいた全員が不思議そうな顔をした。
「噂って何や?」
藤森の後ろから徳井が聞いた。
「連続失踪事件は、呪いだって噂です」
振り向いて藤森が言った。
「なにそれ!?」
木下が驚いて叫んだ。
「え?学校で噂になってるんじゃないの?」
「誰がそんな事言ってたん?」
今度は福田が藤森の後ろから顔を出した。
「あっちゃんです」
「中田が?あいつ、そんなに噂話に詳しかったか?」
藤森の後ろで徳井が考えていた。
「あの、どんな噂ですか?」
上地が聞いた。
「学校で不審死があって、その幽霊が生徒を消してるって」
藤森の言葉に、五人の表情が凍り付いた。
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