ジャンプ!○○中

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ジャンプ!○○中

禿頭の男性は徳利のお酒をお猪口に注いだ。 「はい」 それを隣に座る男に渡した。 その男はさっきまで雨の中に立っていた男だった。それなのに、服や髪はあまり濡れてはいなかった。 男性は男の様子を見た。少し暗い雰囲気を男は出していた。男は無言で酒を飲んでいた。 「俺、高橋克実って言うんだ。君は?」 男性は質問したが、男は答えなかった。 それを予想してたのか、男性はそれ以上何も言わなかった。 一分ほどたった頃、男性は立ち上がった。 「お代わり、入れてくるね」 そう言って徳利を持って台所へ行こうとした。 「……あの……」 しかし、呼び止める声に立ち止まり、振り向いた。 庭では、積もった雪が雨でゆっくり溶けていた。
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